寒冷地で使用される耐久性の高いケーブル

ケーブルには送電用や通信用などがあり、漏電を防ぐため通常は絶縁体や保護被覆で覆われています。パソコンなど屋内の配線に使用されているのもケーブルと呼びますが一般的にはエアコンや衛星アンテナ、太陽光発電システムの配線など風雨や紫外線にさらされる野外で使用されることが多いので、耐水性や耐候性に優れた材質が多いのが特徴です。特に寒冷地では降雪による重さや水分、融雪剤の塩害や酸で影響で劣化しやすいため、薄いビニール塗膜の素材では内部の配線がダメージを受けてしまいます。寒冷地では衝撃に強くゴムの弾性とプラスチックの強さと美しさを備えた特殊プラスチック製や軟質ポリ塩化ビニール製、耐久性と耐摩耗性に優れたゴム製の素材が人気です。

万が一漏電しても火災を引き起こしにくい自己消火性や難燃性の機能を持った素材など、塩害や酸への耐久性に特化した材質が使われています。これらの素材が発達したことから寒冷地では配線はもちろん自然や人体に塩害を引き起こす融雪剤ではなく、ケーブル状のヒーターで雪を温めて溶かす方法がこれからの融雪システムとして注目中です。発熱するケーブルを舗装体内に埋設し通電加熱で路面温度を上昇させて融雪や路面凍結を防止したり、排水路にケーブル状のヒーターを設置することで排水路の凍結を防ぎつららの付着を防止します。一度設置すれば融雪剤のような手間がかからないのも、配線を利用した融雪システムの長所です。

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