食品包装に使用される結束バンドの概要

結束バンドと聞くと、多くの方が電気工事に用いる部品をイメージされることでしょう。

このアイテムは1970年に日本で開発されたもので、屋外に敷設されている電線を数本まとめて電柱を伝わらせるための部品として登場しました。一度締め付けると緩まないという性質があり、今では国内だけでなく世界各国で使用されるものになっています。さらに、電気工事現場だけでなく医療現場や学校・一般家庭等でも見受けられるものとなり、我々の身近なアイテムとして存在しているほどです。食品包装でも結束バンドを見かける機会が増えましたが、この包装に備わっている結束バンドは何度もでも再使用できるのが特徴です。主に菓子・乾燥パスタ等の包装に備わっていますが、一度締めたら緩まないという特性はなく、何度でも外して取り付けられるように4個程度の穴に突起をはめ込むタイプになっています。

菓子や乾燥パスタの場合、一度にすべての分量を食べきるということはごく稀です。そのため一定分量を使用した後に保存ができるようにと、何度も付け外しが可能な結束バンドを使用しているというわけです。食品包装に用いているバンドは一般的なポリ塩化ビニール製ではなく。合成樹脂の素材を採用しているのも特徴の一つです。これは食品を冷蔵庫という温度の低い場所で保存することを想定しているためで、合成樹脂であれば高温・低温という温度差があっても劣化をし難いために採用されています。

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